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思うは招く

茂木健一郎「脳リミットのはずし方」の読書メモ

今回読んだ本

読書メモ

一言でいうと、「脳は安定を求める臓器だが、それでは成長しないので、勇気を振り絞って何でもチャレンジしよう」という内容の本。

みんな現状維持を選びがち

脳は、考えすぎると現状維持を選ぶようにできている。人間は変化を不安と感じる生き物だ。 なぜなら、生物にとって変化とは身の危険につながる可能性があることを、私たちは本能的に理解しているから。

ノーマルな脳(普通の人の脳)は、抑制が効いている。あらゆる思考や行動にブレーキがかかった状況だ。 物事を深く考える真面目な人ほど、何かを始めるときついつい意気込みがち。だが、これが脳の抑制を強める。

逆に、能力が突出している人は、脳の脱抑制をした人たち。物事を深く考えすぎず、とにかくやってみることに一点集中する傾向がある。

成長のためにドーパミンを活用する

ある行動をとり、誰かに褒められたり、できなかったことができるようなったり、新しい知識が得られて、喜びを感じるとドーパミンが出る。すると、ますますその行動を繰り返したくなる。より高いハードルを求めていくため、成長につながる。

しかし、簡単なことを続けても脳は喜ばない。自分ができるかどうかわからないことに挑戦し、限界を超えたチャレンジが達成できたときにドーパミンが出る。

チャレンジそのものを楽しむ。「これは自分にとって大きなチャレンジだ」と構えると脳は喜べない。

大事なのは普段の心構え、習慣

脳は「勝手に抑制する習性がある」ことを理解する。 普段から物事を決めつけず、考え方を固定化していないか気にかけておくこと。

利用と探索

自分が安定的に報酬を得られる領域を確保しておき、不確実な領域も探索していくこと。こうすることで、不安定な環境下でも長く報酬を得られる。

食っていくための仕事を100%でやってるなら、50%の時間は新しい分野を勉強したり、スキルを身につける時間に使う。

「安定基地」を持つ人はチャレンジできる

小さな子どもにとって、親が近くにいると知らない場所でも元気に遊べるが、知らない人の場合は遊ばなくなる。 この場合、子どもにとってた親が安定基地となる。親がいるから、子どもは元気に遊べる。親は、「立って木を見る」と書く。木の成長をじっと見守るように、忍耐強く、長い目で見る。

大人にとっての安全基地は、スキルや知識。 普段から新しいスキルや知識を身につけるようにしていれば、自分にとっての安全基地が増えて、さらにチャレンジできるようになる。つまり脳リミットを外していける。

理想の上司とは

なんでも手取り足取り教えてくれる上司が、本当に理想の上司ではない。 あまりにも干渉したり、面倒を見過ぎてしまえば、部下の自主性を育てることができない。人は任せられると喜びを感じて動き出す。

人間と言うのは弱い生き物だから、ついつい口を出してしまいたくなる。自分が優位だと思いたいから、ついつい追加干渉してしまう。

見守ると言うのは干渉せずとも、すべてを把握して、いざと言う時に助け舟を出せること。関心がないこととは全く別の意味である。

脳リミットを外すためのトレーニン

自分の限界を決めているのは、自分がどこまでできる人間なのか?と言うセルフイメージも関係している。 セルフイメージの多くは私たちの常識をベースにして作られている。常識は、幼少期の経験によるものが大きい。

いかにセルフイメージをコントロールすればいいのか?

  • 自分にフェイントをかける
    • 自分の脳に意図的にフェイントをかける。
  • 何かにチャレンジしているときに、今日はこの程度でいいだろうと自分を甘やかさず、まだやるのか?と言う新鮮な衝撃と驚きを与え続けることが、私たちの脳を本気にさせる

チャレンジに失敗し続ける人は、メタ認知能力が低い可能性がある。つまり自分を客観的に見れていないと言うこと。

メタ認知能力が高い人とは次のようなことを言う。

  • 客観的な視点で自分に可能かどうかを判断できる
  • 自分に足りない能力を見極められる
  • 自分の失敗を肯定でき反省と改善を実践できる

一方で、メタ認知能力が低い人の特徴は、自分の能力を冷静に把握できないこと。言い換えれば自分の意見や考えに固執し、間違いがないと考えてしまっている。

自分に冷静にダメ出しができるようになる必要がある。個人的な意見としては、ブログを書いたり上に自分の現状を書き出して、批評すればいいと思う。

自分へむちゃぶりする

例えば、英語の現象を一札読んでみるなど。

ただし、正しいむちゃぶりをするためには、自分の理想と現実を正確に認識することから始める。方法としてはメタ認知を応用する。

もし課題が難しすぎたら、少し緩めてあげる。自分にとって適度な負荷をかけないと、ストレスを感じて嫌になってしまうことがある

ネガティブな思考をポジティブに変える方法

ネガティブ思考と言うのは、押さえつけようとすればするほどむしろ暴れてしまう。 「自分がネガティブな感情持っているのはどうしてなんだろう?」と考えることが、脳リミットを外すトレーニングになる。 そして「チャレンジするチャンスが与えられているんだ」とポジティブに考えてみる。

今何かうまくいっていないのなら、「これは今の自分に必要な充電期間なのだ」と考えてみる。

計画なき者は実行なし、実行なき者は成果なし、成果なき者は幸福なし