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思うは招く

フィヨルドブートキャンプを卒業するためにやったこと(就職の話も)

(本当は「30代・プログラミング業務未経験・非関東民・子持ちの僕が〜」という文言をタイトルに入れたかったのですが、なんだかムダに炎上しそうなのでやめました)

  • 「30代でプログラミング業務未経験、こんな自分をとってくれる会社なんて存在するのか…?」
  • 「子育てしながらのプログラミングの勉強、自分がした選択とはいえタフだな…」

フィヨルドブートキャンプ =Webエンジニアの専門学校

これは僕がフィヨルドブートキャンプで勉強をしているとき、頭からずっと離れなかった不安でした。しかし、ありがたいことにフィヨルドブートキャンプを卒業して就職できました。

この記事では僕と似たような境遇で不安を抱えている人に向けて、卒業・就職するためにしたことをお話しします。



「まーた30代未経験がプログラマになった話かよ」と思われるかもしれません😅

しかし、30代でキャリアチェンジをするのって、大変だし不安なことなんです(子どもがいればなおさら)。なので同じ境遇にいる人に共感しますし、応援したいんですよね〜。



僕とは

メインの話に入る前に、僕のことをちょっとだけお伝えします。

ちなみに、この記事は「フィヨルドブートキャンプ Part 2 Advent Calendar 2020 - Adventar」、6日目の記事です。

前回の記事は Sasabo さんによる「WebpackerでJavaScriptを使ってハマった話 - sasaboの生活」でした。

Part1もあります。

フィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2020 - Adventar

この記事の対象者

  • おもにフィヨルドブートキャンプに参加中の方々
  • フィヨルドブートキャンプには参加していなくても、プログラミングを勉強し就職を目指している方々

勉強のためにやったこと

ブログをたくさん書いた

フィヨルドブートキャンプにいる10ヶ月で、およそ350記事を書きました。長めの記事もあったり、数行で終わっているメモ的な記事もあります。

自分の場合、文字にしてアウトプットすることで、知識が脳に定着しやすい性質が特に強いようです。

なお、以下の理由から、ブログでのアウトプットをおすすめします。

  • 人に読まれる緊張感があるので、いろいろ調べる。結果的に理解が深まる
  • 人に説明するように書くことで、理解が深まる
  • 書けば忘れてもよいので脳から吐き出せてスッキリする
  • 過去記事を検索しやすい
  • 間違ってても後で修正できる
  • 人から感謝される(たまに)

「ブログが全然書けない・・・」と感じている場合、もしかしたらブログを書くハードルを必要以上に高くしているのかもしれません。

Qiita や Zenn など、大勢の人が見る記事ならまだしも、自分のブログなら気にすることはないんじゃないかなーと思います。

ちなみに、ブログをたくさん書いたことは就活のときにアピール要素としていました。

アドバイスは言われたとおりそのまま実行した

こちらについては、GMOペパボのエンジニアである Jun OHWADA さんの記事に詳しく書かれています。おすすめです。

恥を捨てて質問しまくった

実はフィヨルドブートキャンプを始めたころ、うまく質問できませんでした。「なにがわからないがかわからない状態」だったので、どう質問したらいいかすらもわからなかったんですね。

とはいえ、「月に29,800円も払ってるんだし、質問しないともったいなくね?」という貧乏根性のほうが勝り、「ここは質問の練習もできる場所なんだ」と意識を変えました。

質問に慣れるおすすめの方法は、質問ビデオルームに参加することです(フィヨルドブートキャンプではビデオ通話で質問できる)。テキストでは聞きにくても、実際に顔を合わせると、意外とすんなり質問できたりします。

フィヨルドブートキャンプではチーム開発に参加するという課題がありますが、詰まってどうしようもないとき、ほぼ毎日参加してメンターの駒形さんに質問攻めをしていました。

時間的に参加するのがむずかしいなら、「まったくワカラン」とつぶやく専用の Slack チャンネルもありますし、がんがん活用しましょう!(お金の元をとろう!)

とはいえ、「それでもやっぱり質問しにくいんだよな〜」と感じることもあるかもしれません。

そんなときは、「質問をすることはフィヨルドブートキャンプ全体の利益になることだ」と、またしても Jun OHWADA さんがロジカルに書かれているので、ぜひ読んでみてほしいです。

フィヨルドブートキャンプの受講生のみなさんへ - 29box

仲間とコミュニケーションをとる

ここでいう「仲間」とは「フィヨルドブートキャンプ生徒や卒業生」のことです。フィヨルドブートキャンプは、横のつながりが強いコミュニティだと感じています。

他の生徒や卒業して就職した先輩方と仲良くなり、いろいろ情報交換をさせてもらいました。(卒業した今でもこれは続いています)

僕は助けてもらわないと生きていけない自信があります。(ルフィの気持ちがわかる)

率直に言うと、フィヨルドブートキャンプを卒業するのは大変です。未経験者なら1000時間は必要だと思います。僕は1200時間もかかってしまいました。

その大変さを経験しているからこそ、卒業生の多くは、「現役生の役に立ちたい」と思っています。たぶん。

卒業生には就活や仕事のことを聞きたいと思うので、「現在就活をしていて、詳しく聞きたいので一度お話しできませんか?」などと DM してみるのもイイのではないかと。

「コミュニティとかコミュニケーションとか、苦手なんだよな〜」と感じる人もいるかもしれません。しかし、卒業して感じるのは、このコミュニティこそがフィヨルドブートキャンプ最大の強みであり、活用しないともったいない、ということです。

他人の進捗を気にしない

フィヨルドブートキャンプの生徒には地頭力がある人や、他のプログラミング言語経験者もいます。そんな人たちはすぐに課題を終えていきます。僕が2週間もかかった課題を2〜3日で終わらせちゃう人とかたくさんいます。

ほんと、嫌になっちゃいますよね〜🤬

中には、「むむッッ!あの人はもうあんなところまで進んでる!自分も頑張るぞ!」と、人の進捗がモチベーションになる人もいるでしょう。

しかし、劣等感を感じてモチベーションが下がる、という人もいると思います。僕もどちらかといえば後者なので、人と比べないことを意識していました。

人と比べない方法としては、自分の成長を確実に認識するのが大事だと思います。

では、どうやって自分の成長を感じ取るか?おすすめなのは次の方法です。

その日理解したことをなんでもいいから1つだけ書き出す

今日新たに学んだこと、復習して理解できたこと、気づいたことなど、なんでもいいので書き出していました。ブログだったり、フィヨルドブートキャンプ内の日報だったり、紙のノートだったり。

何かに書き出すことで、「自分は今日こんなことを学んだんだなー」と認識できます。学びを書き出すことの効果は絶大で、ポジティブな精神状態を保つことができました。(それでもしんどいときはありますが😅)

就職活動で準備したこと、やっていたこと

就活についてはこんなことをしました。

  • オンライン面接用のカメラ、ヘッドセット、卓上ライトを用意
  • スーツを着る
  • 自分を盛らない

機材を準備する

オンライン面接のために、自分の視線の高さに合わせられるようカメラを用意しました。

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ノートパソコンのカメラだと、どうしても相手を見下す姿勢になってしまいます。しかたないとはいえ、相手を下に見てしまう姿勢はあまりしたくないと考えていました。

また、自分は声がこもりやすい性質があります。相手が声をはっきり聞き取れるよう、コールセンターで働く方がつけるようなヘッドセットを用意しました。

自分の顔がよく見えるように、卓上ライトもゲットしました。

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フィヨルドブートキャンプのメンターである駒形さんにアドバイスいただいたのがきっかけです。使ってみるとわかるのですが、顔が明るく映るだけで印象がガラリと変わります。Youtuber になった気分です。

これが功を奏したかは正直わからないのですが、準備を徹底することで気持ちの余裕がすこし生まれました。

スーツを着る

たとえオンライン面接でも、基本的にはスーツを着ていました。ネクタイもです。昭和の考えなのかもしれませんが、やっぱり面接ではピシっと決めたいんですよね。

自分を盛らない

20代の頃は、自分を大きく見せようとして転職の際に自分の経歴を多少おおげさに話していたことがありました。しかし、それで失敗した経験がありまして😅

自分は前職で採用面接官をしたこともあり、「あ〜この人、話盛ってるな〜」ってすぐにわかっちゃうんですよね。なので、「ありのままの自分を評価してもらって、それで採用されたところが自分に合ってる会社なんだろうな」という考えで就活をしていました。

「30代・業務未経験」はハンデかもしれないが、極端にマイナスではなさそう

数社受けましたが、どこも年齢を気にしている印象はありませんでした。 もちろん20代の若々しい人材が欲しい企業もあるでしょうし、30代でいろいろ経験して強みのある人材を探している企業もあると思います。

とはいえ、これは僕個人の勝手な推測なのですが、20代の応募者よりも「コミュニケーション能力」は求めているんじゃないかなーと思います。

ほぼ必ず聞かれた質問

30代というのもあるのか、共通して聞かれた質問です。

「なぜ、今のキャリアからまったく違うプログラマに挑戦したいのですか?」

30代のみなさん、心臓にグッときますよね。わかります(笑)

就活中、ずっと自問自答していました。でも、こんなこと聞いてどうするんだろう?と思ったこともありました。「楽しそうだから」「勉強を始めてみてハマったから」「手に職をつけたいから」じゃダメなんでしょうか?僕は立派な理由だと思います。

僕が面接官ならモチベーションはあまり気にしません。口でならなんとでも言えますし。それよりも「プログラマとして働くために何をしてきたか」という実績のほうが気になります。そのために必要になるのがポートフォリオなので、自分オリジナルのポートフォリオを作ったほうがいいと思います。よくあるメルカリのクローンとかは非常にマイナスな印象になるのでおすすめしません・・・。

まとめ

長くなったので、まとめます。

勉強

  • ブログをたくさん書いた
  • アドバイスは言われたとおりそのまま実行した
  • 恥を捨てて質問しまくった
  • 仲間とコミュニケーションをとる
  • 他人の進捗を気にしない
  • その日理解したことをなんでもいいから1つだけ書き出す

就職

  • オンライン面接用のカメラ、ヘッドセット、卓上ライトを購入
  • スーツを着る
  • 自分を盛らない
  • 「30代・業務未経験」はハンデかもしれないが、極端にマイナスではなさそう
    • でもコミュニケーション能力はある程度のレベルを求めてそうな感じ

(オマケ)やっておけばよかったこと

最近、7万円くらいのワークチェアを買ったのですが、とても良いです・・・!

僕は腰痛持ちでして、5000円くらいのイスを6年ほど使っていたのですが、もう腰がマジで爆発する5秒前でした。

えらいもんで、ちゃんとしたイスって体が疲れないようにできてるんですね〜。こんなことなら、最初から良いイスを買っておけばよかったと後悔しています。フィヨルドブートキャンプやってたら長いことイスに座りますもんね。

ちなみに買ったのは「エルゴヒューマン ベーシック」です。高級チェアのカテゴリでは安いほうですが、とても満足しています。