フィヨルドブートキャンプというプログラミングスクールで開催された、角谷信太郎さんによる講演を見た(2020年度版)。
いろいろ学びがあったので、気づいたことなどをメモする。講演はYoutubeで公開されているため、誰でも見れる。
相手にしているのは人間
プログラマというと機械を相手に仕事をする印象があるが、
- コードの向こうには人がいる
- アプリケーションの向こうには人がいる
単に石を切り出す場合でも、常に心に聖堂を思い描かねばならない。自分がしていることが、最終的に誰のためになるのかを考える。
今使っているソフトウェア、ハードウェア、インターネットは誰かが過去に作ったもの。それらを動作させ続けているのも人間。
プログラマは、人間を相手にする職業だ。
良い職業プログラマとは
- プログラマとは、タスクをコード行に分割するスキルがある人のこと
- 詳細の管理者。システムの振る舞いを詳細に決める
- そのためにテキスト言語を使う
- それが何につながるのか、心に描いている
HRT
- Humility(謙虚)
- 世界の中心は君ではない。君は全知全能じゃないし、絶対に正しいわけでもない。常に自分を改善していこう。
- Respect(尊敬)
- 一緒に働くひとのことを心から思いやろう。相手を1人の人間として扱い、その能力や功績を高く評価しよう。
- Trust(信頼)
- 自分以外の人は有能であり、正しいことをすると信じよう。そうすれば、仕事を任せることができる。
あらゆる人間関係の衝突は、謙虚・尊敬・信頼の欠如によるもの。
自分の気持を正しく表現する
- 自分の感情は自分しかわからないので、それに向き合い、言葉にする訓練が必要
- 感情が表現できるようになったら、次のステップは言葉の解像度を上げる
- 語彙を増やし、言葉の解像度を上げることで、自分の感情をより正しく表現できるようになる。より正しく自分の感情を受け取ってもらうことができる。
日報はどこに力を入れて書くのがいいのか
# いまの気持ち(感情) あなたが書かなければ誰にも伝わらない。"相手に伝わるように"テキストで書くは訓練が必要。 # やったこと(事実) 今日も1日がんばった!詳しく書きたいだろうけど、みんなは詳細を見たいかな? # わかったこと(意見・解釈) もちろん、感情以外も適切に伝わるようにテキスト出力するには訓練、訓練、訓練。 # 次にやること(計画・表明) 考えることは大事だけれど、明日の自分への置き手紙(明日の自分に適切に伝わるように書けるかな?) # シャウトアウト(感謝) チームに感謝。仲間に感謝。よい振る舞い、助かったことをフィードバックして増えたらうれしくない?
IT業界で働くことになるなら覚えておいたほうがいいこと
- 会社法人よりも自分のキャリアのほうが寿命が長いかもしれない
- 人は会社を辞めるが、さまざまなコミュニティを通じて交流が続くこともある
- 組織と個人は分けて考えるとよい
- 組織に頼らなくても生きていけるように考えて、スキルを身に着けたほうがいい