北海道の赤平市で宇宙開発をしている、植松さんによるTEDトークを視聴した。人のスピーチを見て、目から汗が出てきたことは記憶になかったので、学びとして残す。
だまされたと思って視聴して欲しい。人生観が大きく揺さぶられたり、大事なことを思い出すことができると思う。
結論
- 思うは招く
- 「どーせむり」ではなく「だったらこうしてみたら?」と言おう
飛行機とロケットが大好きな少年時代
植松さんの祖母が必死に貯めていたお金が、戦争の影響で紙切れになってしまう。
「お金は値打ちが変わってしまう。だからお金があったら本を買いなさい」
と祖母に教えてもらったのがきっかけで、植松さんは本が大好きなこどもになった。
また、祖父は宇宙が好きで、植松さんが宇宙系の本を読んでいると、祖父が笑顔で頭をなでて褒めてくれた。祖父の笑顔を見たくて本を読んでいるうちに、飛行機やロケットが好きになった。
大人に夢を否定される
中学校の先生には「夢みたいなこと言ってないで勉強しろ」と言われた。他にも、「宇宙なんてよほど頭が良くないと〜、すごくお金もかかるし〜、別世界の話だよ。」と否定された。
「できそうな夢しか見ちゃだめなの?今できないことを追いかけるのが夢じゃないの?」と植松さんは疑問に感じていた。
大人たちは「ちゃんと勉強しないと、いい学校にいけなくて、いい会社にいけないよ」と言ってくる。「いい会社ってなに?」と聞くと、「安定していて、楽してお金を稼げる会社だ。」と返された。
友達にも「意味なくね?なにそれ自慢?」と否定された。
しかし、本の中の人たちが助けてくれた。ライト兄弟やエジソンなど、けっしてあきらめなかった人たちだった。どんどん本を読み、好きなことをもっと好きになった。
成功と失敗
大人になった植松さんは会社を設立し、いきなり大成功してしまった。そしていい気になって大失敗し、借金ができた。メンタル的にも荒れて、なにもかも合理でしか考えられなくなっていた。
あるきっかけで児童施設にボランティアへ行き、親からひどいめにあった子どもたちと会った。そこで男の子が夢を教えてくれた。
それは、「親ともう一度暮らしたい」だった。
親から虐待された子どもがそんな夢を語ったとき、植松さんはなにもわからなくなった。「自分はなんのためにカネを稼いでいるのだろう」と深く考えた。
「どーせむり」は恐ろしい言葉
小学校で担任の先生に自分の夢を否定された。
「お前の夢なんか無理だ」 「どーせむり」
大人たちは誰も助けてくれなかった。
「どーせむり」は自信をなくした人が使う言葉で、とても恐ろしい。人の自信と可能性を奪ってしまう。
自信をなくした人は、
- お金で自信を買う
- 自慢する
- 人を見下す
- 努力を邪魔する
自信をなくした人は、他の人の自信を奪うことがある。
宇宙は誰もが子どもの頃に一回は憧れる。「宇宙はお金がかかる」なんて、やったことがない人が適当な言い訳をしているだけ。それを聞いたら、こどもはどうしたらいいかわからなくなる。
足りないことを恥じない
人は足りないからこそ助け合える。足りていたら、助けなんていらない。だから足りないことを馬鹿にしちゃいけないし、恥じることもない。「中途半端」は、なにもしないより、なにもできないよりぜんぜんいい。
学問は誰かに評価にされるものではない。学問は、社会の問題を解決するために人類が作ったもの。教育とは、死に至らない失敗を安全に経験させるためのもの。失敗をマイナスと思っている大人がたくさんいるが、そうではない。
成功する人
- やったことがないことをやりたがる人
- あきらめない人
- 工夫する人
が結局成功する。
あきらめ方を知って生まれてくる人間なんていない。
自信を取り戻すには
自信を取り戻すためには、やったことがないことをやってみよう。まずいと思ったら逃げるのもアリだ。
失敗した自分を責めないこと。「苦しい、つらい、申し訳ない、くやしい、悲しい、恥ずかしい」と思っているときは、「ただいま成長中!」という言葉に変えよう。
まとめ
- 思い続けると、現実になる
- 「どーせむり」と言う人の言葉は聞かなくていい
- できなかったことを、できるようになることが人間にとって素晴らしいこと
- 「だったらこうしてみたら?」で夢は叶う!
- 足りないことを恥じるな
- 教育とは死に至らない失敗を安全に経験させるためのもの
感想
- スピーチでここまで感情を揺さぶられたことはなかった
- 自分のこどもとの向かい方が確実に変わるし、自分との向き合い方も変わるなぁ
- 親友にこの動画をおすすめしてみよう