メンタリストDaigo氏の「自分を操る超集中力」を読んだ。タイトルのとおり、「いかに集中力を上げるか」というテーマになっている。
結論からいうと、今の自分にフィットした本で、学びがとても多かった。本のとおりに実践したらいきなりガッツリ集中できたので、「いつも気が散って全然集中できない…」「もっと勉強したいから集中力を上げたい!」という方にオススメ。
集中力を担うのは「ウィルパワー」
集中力は前頭葉の力が担っており、「ウィルパワー」と呼ぶ。このウィルパワー、使えば使うほど集中できるが、そのぶん減ってしまう。ドラクエでいえばMPみたいな感じ。
ウィルパワーの総量を増やすか、節約するかのどちらかをすることで、より集中できるようになる。
ウィルパワーはトレーニングによって増やすことができる
たとえば、良い姿勢を保とうとすることで集中力は上がる。「そんなことで集中力上がるのか・・・?」と思って試してみたが、びっくり。集中力がかなり上がるのを感じた。
なんでも、「日頃無意識にしている行為をやらないようにすることには、強い集中力を必要とする」からだとか。
当然、良い姿勢を保つと体が疲れてくるが、「いかん、良い姿勢をキープしなければ」といちいち直すことでウィルパワーが鍛えられるのだそう。
学校で姿勢を注意されるのは、あながち間違っていなかったんだなぁ。
ウィルパワーが減ると選択や決断が先延ばしになる
前頭葉には、なにかをやる、やらない、望むという選択や決断を担う領域がある。選択や決断をすることでウィルパワーは消費されていく。
多すぎる選択肢は、人間からウィルパワーを奪い、結局選択できなくする。
ウィルパワーが一定以下になると、選択を先延ばしがちになる。人は行動ではなく、意思決定で疲れる。疲れているときに物事の判断を先延ばしにしたくなるのは、ウィルパワーが残っていないから。
何かを決断するなら、ウィルパワーが豊富な午前中のほうがいいのかもしれない。
ウィルパワーを節約するには習慣化する
世界的に有名な経営者やスポーツ選手には、日常をルーティン化している人が多い。
- 朝食は毎日同じ
- 毎朝決まったコースを散歩する
- 毎日同じ服を着る
やることを決めることで、選択や決断を減らすことができる。
結果、ウィルパワーの消費が減るため、経営やスポーツなど、自分の専門分野に集中力を多く振り分けることができる。
集中力は長続きしないようにできている
人間の集中力は長続きしないように設計されている。十分に鍛えられている人でも、集中力できるのは120分程度が限界。一般の人はだいたい30分だそう。
集中力が続いているように見える人は、適度に休憩をはさんでいる。15分か30分で区切るのが効果的。ポモドーロテクニックは科学的に理にかなっている方法とのこと。
机の上はPCとメモだけ
人は視界に入るものに影響される。理想をいえば、仕事部屋には机とPC、必要ならノートとペンだけを置く。それ以外は視界に入らないようにする。
ノートとペンを置く理由は、なにか気づいたときにすぐに書き出して、頭から吐き出すため。こうすることで、今やっている作業への集中力を切らさないようにできる。ノートではなくメモアプリなどに書くのが習慣になっている人はそれでもよい。
スマホは視界に入るだけで通知やSNSを気にしてしまう。マナーモードにして引き出しやカバンにしまうのがベスト。
その他
今回紹介したのは書籍の1割程度の内容。その他にも、
- フロー体験をするための主な8つの条件
- もっとも効果のあるパワーナップ
- 目の疲れを効果的に回復させる方法
- 集中力の上がる香りや色
- 休憩からスムーズに集中する方法
- 集中力を底上げするスケジュール管理
など、今日からすぐに実践できる方法が紹介されている。
Daigo氏の書籍は科学的根拠をもとに紹介されているので、信頼できるし本当に効果があるものばかりなので有用な場合が多い。